長岡生コンクリート
20210801から20210930までに投稿された「オワコン関連記事」

2021/09/22

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【岡山】「庭について家を作る人(ハウスメーカー)に相談するのはナンセンスだと思っていた」白石建設・トータルホーム

【岡山】「庭について家を作る人(ハウスメーカー)に相談するのはナンセンスだと思っていた」白石建設・トータルホーム

岡山県岡山市。トータルホームモデルルーム駐車場。今後頑張って家とセットにしてもらえるよう声かけしました。(白石建設武南さん共有)
製造:白石建設(担当:吉田美香)、施工:トータルホーム(55m2、100mm厚、他詳細不明)



ドライテックの駐車場が標準のハウスメーカー

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敷設された材料をプラゴテやレーキで平らに均す。

端部はタンパで、それ以外はベニアを噛ませた上をプレート転圧。

毎度おなじみ大変シンプルな施工を特徴とするドライテックは岡山の有名ハウスメーカートータルホームに採用された。

しかも、モデルルームの駐車場だ。

つまり、一押しのプロダクトとして、採用されたってわけだ。

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施工After。

クール。

これだと思った。

以前より、「家づくり」「庭づくり」はそれぞれ専門領域が全く違うので、庭について家を作る人(ハウスメーカー)に相談するのはナンセンスだと思っていた。

だが、今回のように、元から家と庭をセットで構想する場合、機能面・デザイン面両面で調和する家庭(家と庭)が出来上がることを思い知る。

素晴らしいモデルルームに見事にドライテックが花を添えた形となった。

「ハウスメーカー標準品としてのドライテック」ありだと思った。



もともとハウスメーカーが好きになれない理由と歴史を刷新

持論だが、ハウスメーカーは家を作る人たちであって、決して庭を作る人たちではない。

家庭は文字通り家と庭であり、それぞれにそれぞれの専門家がいる。

ただ、残念ながら顧客が最初に面識を持つのは、家づくりの専門家。

勢い、庭についても、家づくりの専門家と信頼関係が構築できているから、ついつい家づくりの専門家に相談してしまう。

そこに不幸がある。

家づくりの専門家はなるべく家に予算を割かせようと内心では思っている。

外構は彼らの専門分野ではないからだ。

むしろ「雑工事」としてみくびっているし、下に見ている。

また、顧客の受付窓口を取っている強みを遺憾無く発揮し、外構工事の相談はもちろん受けるのだが、実際は「協力業者」とは名ばかりの下請けに丸投げ

中には、「経費がかかっちゃうので直接どうぞ」と見せかけて、裏で下請けからバックマージン(集客コストとは名ばかりのパワハラ)を請求している。

そんな前提、そんなルールで、生コン製造者の営業活動(ドライテックの提案)が結実するはずもない。

名だたるハウスメーカーへの営業活動は一通り総なめにしているし、もちろん局地戦では採用されることもあるけれど、結果的に標準的に採用なんてことはなかった。

産業構造、その事実を知るまでになんとも遠回りをしてしまったものだ。

そんな「縦割り」「階層」の枠組みを諦め、インターネットと企業間連携を武器に、消費者がハウスメーカーを介さず直接ものづくりのラストワンマイルに相談できる仕組みを構想し実施している。

地元・最寄りの「庭づくり」の専門家に直接連絡を取り、見積もりやプランを取り寄せることができる。

水はけ雑草といった懸念を抱えている切実な消費者のニーズの受け皿にハウスメーカーはなりようがない。

なにせ、彼らは、ハウス(家)メーカー(製造者)なのだから。

ここではたと気づいて、house と home の違いについてググってみた。

home は人が暮らす「場所」のことであり、house は人が住む「建物」のことであると明記されています。 どうりで、homesick「ホームシック」とは言っても housesick とは ...(DMM英会話ブログより引用)

なるほど、houseは建物のことを指し、houseは戻る場所、暮らす空間、つまり庭を含んだ「家庭」を意味するとも取れる違いだ。

今回「標準品として検討」している企業トータルホームはまさに、トータルに暮らす場所「家庭」を創る会社だということが企業名からも知れる。

やるじゃん、トータルホーム。

やっちゃえ、トータルホーム。

さすが、目の付け所が素晴らしい。

ドライテックをモデルルームに採用するんだから。

大したもんだ。

まあ、とはいえ、「ホーム」を名乗りながら、「ハウス」のことばかり提案する企業もあるにはあるけれど汗。



家と庭がセットでモデリングされているから消費者はいちいち悩むこともなく安心ってわけだ。

そうなれば、「その見積もり大丈夫?」あとだしじゃんけんワークスあとじゃん先生の出番もない。

だって、最初から決められた標準価格で仕様に組み込まれているのだから。

「ぼったくられてる?」みたいな不安もない。

だって、標準品だからだ。

最初から、家庭にはドライテックが必要です、という企業理念が底流にあるからだ。

トータルホームなら安心して任せられるってわけだ。

素晴らしい。

見直した。

コロナ禍、ますます家(ハウス)の外(庭)で過ごす時間が増える。

僕なんかは最近DIYした温泉露天風呂にハマりまくってなかなか抜け出せず、ほぼほぼ外で過ごしている。

宿泊施設まで出来上がってしまったら、まじで家(house)に戻る理由がなくなる。

そこ(屋外)がhomeになっちゃう笑。

舗装はオワコンドライテックで施工される予定だから、温泉排水の問題もないし、とっても快適だ。

これからのハウスメーカーの趨勢は「庭をどのように捉えるか」にかかっているのではないか。

庭を「雑工事」「下請けに丸投げ」と見下しているようなハウスメーカーは今後競争に勝てないだろう。

いい気味だ。

散々営業してやったのに採用しなかったハウスメーカーにはこれから苦しんでもらいたい笑。

インターネットでいよいよ壁と階層が打ち破られ、ますます消費者は安心して適正価格の庭を希望できる市場が形成されつつある。

ものづくりのラストワンマイルとしても大変喜ばしいばかりだ。



宮本充也