2022/01/21
《生コンキャンプ》「生コン工場の、生コン工場たちによる、生コン工場のための、体験型ワークショップ」
このところ、いろんな人から声をかけてもらって、僕自身もやりたいという思いが沸々と湧いてきたのでやることになりました。生コンキャンプ。生コン工場の、生コン工場たちによる、生コン工場のための、体験型ワークショップ。
プロジェクト!【仮称】生コンキャンプ
⚫︎参考記事: GNNは解散します。業界の位置付けそのものが糞食らえ。消そうと思っても生コン屋さんの交流はつづく
⚫︎参考記事: 「会いたい人に会う。やりたいことをやる。自分で責任を取る」IT時代の有機的・目的志向型ネットワーク
プロダクト(ドライテックやオワコン)を求めている消費者や施工者、あるいは製造者にとっては本当にどうでもいいことだし、僕自身にとってもマジでどうでもいい話なのだけれど、僕は以前GNN(元気な生コンネットワーク)という活動に腐心していた。
これは、1時間半という時間的制約(JIS A 5308)や独占禁止法適応除外(事業協同組合法)が前提の産業であることから、生コン工場の枠組みや地域を超えた交流は考えられなかった生コン産業において、垣根なく交流することで新しい生コン産業を創造できるのではないか、という仮説を検証に移したものだ。
(最近、真面目な文章を書いてないから、もう既に疲れている)
で、いろいろあって、途中からGNNは僕が考えていた自由で流動的な「ネットワーク」ではなく、会長や執行部などが組織された階層的で固定的なあり方にシフトしていく。
天邪鬼で自分勝手を自認している僕だからもちろんすぐに癇癪を起こした。
「GNN解散!」
ブログで書き放った。
その後、冷静になって、「そもそも創設者の僕でも組織の解散を決める権利はない」ということに気づいた。
やりたい人がやってりゃそれでいい。
僕は僕でやりたいことをやりたいようにやってりゃいい。
そして、それから3年の歳月が経過しようとしている。
「生コン工場のうちにとってこれまでには想像できなかったチャンスや出会いを宮本君が繋げてくれた」
癇癪を起こし、批判されても仕方ない僕に対して、何人かはその後もそんな僕と交流してくれた。
白石建設の武南さんや、みつわの赤塚社長、渋谷建材の渋谷社長らは僕の癇癪を批判するどころか笑って見守ってくれていた。
どちら様も今も僕の大切な事業パートナーだ。
けれども、僕は、今更同じようなことをしたいとは一切思わない。
たくさんの生コン工場に声をかけて、その時の旬なテーマでイベントを打つ。
時には数百人を集めたこともあった。
すると、人は、考え違いを起こすようになるようだ。
交流し、学び、気づき、持って社業に反映させるための手段としてのイベントや勉強会がいつしか手段ではなく目的そのものになっていく。
こうなったら組織ってのは腐ったも同然だと僕は信条としてそう思っている。
例えば、僕が代表取締役を務めている長岡生コンクリートという法人も同じだ。
市場や顧客が求めている価値を提供し続けているから、それがたまさか生コンクリートであるというだけであって、抽象的な価値を創造しプロダクトとして具体化(生コンを作って運ぶを)し続けているから、僕たちは存在を許されている。
僕は、「会社の存続のために」とか「生き残りのために」って言葉が大嫌いだ。
市場や顧客に求められなくなったのであれば消滅した方がいい。
組織そのものが目的化することを医学では悪性新生物と呼ぶそうだ。
だから、今更僕はそんな社会にとってのガンになりうる活動を再開しようとは思わない。
生コンキャンプ
生態系のように、誰かに指図されるのではなく、自分自身がやりたいから、会いたいから、だから会いにいくような場所。
そんな僕の理想の場所を生コンキャンプと名づけて今年からやってみよう。
とても近い何人かと話をしていてそんな気持ちになっている。
法人は作らない。
事務局もない。
目的が達成されたら都度解散する。
やることそれ自体が目的にならないように十分当事者間で注意する。
テンプレートは作らない。
様式にはこだわらない。
ただただ、生コン工場たちが、参考になる(会いたい、知りたいと思う)生コン工場に会いにいき、交流し、学び、気づき、自分自身の糧にする。
そんな場所、プロジェクト。
僕の今の考えでは、どこかの生コン工場を会場とする。
何らかのコンセプト(例えば、「生コンDx」とか「試験室最適化」とか)を基に参加者を募る。
誰か先生を招いて一方的に喋らせるようなものではなく、必ず参加者がそのコンセプトに対して現在の取り組みと課題を発信する。
その発信に対して、周囲の生コン工場の人や聴講者(オンラインで参加できるようにしてもいいだろう)からフィードバックを受ける。
口を開けて待っている生コン工場の参加は許されない。
常に、発信し、フィードバックにさらされ、進化・成長する。
テーマに興味がなければ参加しなければいい。
必要な知識が生じたらその時に必要な人を自分たちで探してお招きすればいい。
「1万でも、5万でも、費用をとった方がいい」
これは、赤塚社長からの提言だ。
費用が発生しない集まりは単なる井戸端会議になってしまい成果が生まれにくい。
確かに、真理だと思う。
各社から都度費用を徴収し懇親会に充てるでもいいしなんか必要が生じたことに使えばいい。
絶対に注意しなければならないのは、テンプレートや様式にはまり込まないこと。
必要があるから行う。
必要がなければ行わない。
断言しておくが、これは生コン業界において、(便宜上名前を出すが)GNNとかその他の団体や取り組みに対しての当てつけとかそんなつもりは毛頭ない。
他が何をしようが、僕には全く関心も興味もないし、やりたい人がやってりゃいいと思っている。
僕も、やりたいことをやっているだけなのだ。
だから、セメント新聞やらコンクリート新聞がやいのやいの書き立てて話題にしてほしくもないし、マジでそういうの心外だ。
一緒にしないでくれとすら思っている。
敵意すらもない。
関心がないのだ。
僕たちはただただ共感し尊敬しあえる生コン工場と交流しもって自分達自身を成長させそのことでそれぞれの工場のパフォーマンスを発揮し市場と顧客に貢献したいだけなのだ。
座談会に招かれたりとか、パネルディスカッションで大勢の人の前で喋ったりとか、マジで興味ない。
そんなことやってても、市場や顧客のためにならない。
僕たちは真摯な尊敬できる生コン工場と交流し持って素晴らしい成果を生み出したいだけなのだ。
《生コンキャンプ》「生コン工場の、生コン工場たちによる、生コン工場のための、体験型ワークショップ」
そんな思いを込めた生コンキャンプは雪解け暖かくなった春ごろにやってみたいと思っている。
僕の中で一連のGNN関係の経験に整理がつきわだかまりが溶けたような気もしている。
ちょうど3年経過するし、いい時期なのかもしれない。
もちろん、「ご参加ください!」なんて口が裂けても言いません。
きたけりゃくればいいじゃん。
ただ、それだけです。
生コンキャンプ。
宮本充也