2023/11/19
【静岡】「地元生コン工場(組合)で発生した残コンを地元行政や市民の悩みの種【雑草】のソリューションとして活用」
静岡県伊豆の国市。地元行政の建設課と伊豆中央コンクリートが連携して市民や行政の悩みの種「雑草」を「オワコン」で抑えこむ。しかも、その原材料は100%現場で余った副産物「残コン」だから資源循環。
行政も市民も生コン工場もWIN
なお、本取り組みはHAYN隊なども参画した産官学の枠組みとして推進されていますー。。
地元行政と生コン工場(組合)の連携による防草
建設現場に納品された生コンクリートが余った「残コン」にそのまま「オワコンの素」(Y弾)を投入して「オワコン」にして地元行政(伊豆の国市)の悩みの種「雑草」を対策する事例が始まっている。
行政がY弾と敷地を、生コン工場(組合)が残コンを
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固 | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オワコンの素(Y弾) | 10,000円 /1m3分 |
別 | 1袋 |
バルチップ | 5000円 /1袋 |
別 | 1袋 |
ドットコン型枠 (1枚あたり0.81m2) |
3,800円 /枚 |
別 | 1枚 |
ヌルコンDIYキット 駐車場1台分 |
17,000円 /kg |
別 | 1セット |
ヌルコンDIYキット 駐車場3台分〜 |
52,000円 /kg |
別 | 1セット |
オワコン袋タイプ(オワモル) | 1,500円 /袋 |
別 | 1袋 |
なお、こちらのスキームは地元行政が「オワコンの素」(Y弾)をあらかじめ生コン工場に支給し雑草対策に供せられる敷地を指定しておく。生コン工場(組合)は都度建設現場で発生する「残コン」を原材料として労務(作業)とセットで提供するというもの。一般のDIYも行われるほど簡単な施工が特長の「オワコン」ならではの枠組みはすでに熊本県玉名市で推進されている。
関連記事:【熊本】「産官学が 《共に成長する》 玉名発の超高齢化・人口減少社会におけるコンクリートのあり方とは」玉名市
生コン工場職員が施工する「オワコン」
DIYerさんにもお馴染み「オワコン」の施工は「敷き詰めるだけ」だから生コン工場職員らの手で簡単に行われる。行政サイドは市民から苦情の絶えない雑草を解決でき、生コン工場(組合)サイドは残コンの処理にかかるコストや労務を解消できる。
雑草メンテ人口3万人当たり年間5千万円という推計も
防草に係る費用の調査しました。
〇奈良県五条市(そのものずばりがあったのでご参考まで)
〇熊本市
〇福井市
〇伊豆の国市
(参考値)
奈良県五條市
3.538万人
土木費 2,003,158 千円
土木管理費 228,877 千円
草刈剪定業務委託料 59,248 千円
熊本県熊本市
74万人
土木費 40,125,937 千円
土木管理費 不明
公園維持管理 209,700 千円(←この一部が防草に係る費用となる)
伊豆の国市
4.858万人
土木費 1,606,222 千円
土木管理費 229,317千円(この中に公園維持管理が入っている。)
福井市
土木費 18,803 百万円
土木管理費 367,326 千円(令和3年)(←この一部が防草に係る費用となる)
行政の雑草対策に係る費用の調査報告(サマヒル)。いずれにせよ、一般家庭のみならず「雑草」は行政の悩みの種になっている。
地元行政と生コン工場(組合)のコラボで解消しよう
伊豆中央コンクリートに所属するフェラーリさんと鈴木さんによる「オワコン」施工。今後こうした取り組みは日本国内のみならず「水の次に流通する材料」コンクリートであることから世界に伝播していくことが必定だ。
チャレンジしてみたい行政は「庭コン」から
庭コンでできること
お住まいの近くの施工業者をご紹介します。実績のある施工業者がいない場合、お探しいたします。
実際に当社製品を施工したことのない施工業者さんへ見学会も兼ねた施工方法やお見積りのサポートも実施しています。
施工経験豊富な直営業者・スタッフによる施工を見学会としてご案内もしています。
施工店が見つからず、未経験の工事業者・職人に注文する場合であっても、お見積りや納品・無料現場立会など、【生コンビニ】による支援を行っているので安心しておまかせいただけます。
なお、一般の方や法人(行政も含む)向けには「庭コン」が窓口となって相談が受け付けられている。すでにある、雑草という問題と地元生コン組合(残コン)を組み合わせるだけで実現可能な本スキームに興味がある行政関係者はぜひご連絡ください。
「コンクリートをもっと身近に」
僕たちはコンクリートを売りたい立場ではなく、コンクリートを通して貢献したいコンクリート専門家です。コンクリートの専門家でもあるまいし儲かりそうという動機づけで事業を行っている人も多くいらっしゃいますがそのようなインチキと一緒にされないよう引き続きコンクリート一筋で邁進してまいりますっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。