2023/01/12
「固まる土とコンクリート舗装の徹底比較」オワコン・真砂土・まさど・雑草対策・水たまり・草引き
「庭の草むしり(草引き)をしたくない」から直結するのが固まる土(まさど)のDIY施工。
これから迎える夏本番、お盆休みに家族総出で草むしり。毎年の年中行事をにそろそろ終止符を打ちたい。
ネットで見渡すとたくさん出てくる「固まる土」と「コンクリート舗装」。ここではプロの知見から徹底比較をして行きたい。
固まる土の現実について適切に理解しておこう
まずは、固まる土について解説している優良動画を2件紹介する。
一本目はプロの造園家(いろは造園)の公式YouTube。
《メリット》
⚫︎透水性・浸透性(コンクリート比較)
⚫︎掃除(砂利敷きに比較)
⚫︎制限時間(DIYに向いている)
《デメリット》
⚫︎コケ
⚫︎費用
⚫︎耐久性
続いて庭ファンの公式YouTubeでも紹介されている「固まる砂」についての動画。
さきほどのメリット・デメリットに加えて、
《メリット》
⚫︎景観に調和する(自然の地面の風合い)
《デメリット》
⚫︎メンテナンスが大変「やり直しが効かない」
などが挙げられている。
確かに普通のコンクリート相手ならその比較は当てはまる《固まる土》
Youtube動画の撮影中に乱入することができるなら。
そんなサービスがあるならぜひ乱入して「透水性コンクリートのこと忘れてませんか!!!」と大声で主張したい。
コンクリートで蓋をしてしまうと確かに植木は枯れてしまう。
ただ、現代には水を透すコンクリートが当たり前に流通している現実を前提にしていない説明だ。
まるでそこに何もないかのようにザルのように水が抜けていくコンクリートがある。
この透水性コンクリートがDIYでも施工できる「オワコン」だ。
内部に無数の隙間(空隙)を持っていて、空気や水を自由に透すことができる。
透水性が非常に高くて水たまりができず、コンクリートなので耐久性も高い、さらに雑草の抑制効果も期待できる。
また、固まる土は景観に調和する自然の風合いがあって、コンクリートは無機質で温かみがないという主張もよく見かける。
しかし、オワコンはDIYでカラーリングが可能だ。
固まる土のように自然色の地面カラーにすることだってできる。
DIYで施工するなら
そして、もう1つ挙げられているデメリットのこれは確かに的を射ている。
正鵠を射ている(使ってみたかっただけ)。
ホームセンターで好きな個数だけあらかじめ買っておいて気が向いた時に自分でそれをさばいて敷設・均して水をかけるだけ。
だから普通の生コンクリートのように、日時を決めて生コン車をオーダーして「生コンが固まってしまう前に急いで」施工する必要は確かにない。
これは、100:0で真砂土(固まる土)に分があることを認めよう。
ただ、これだけは言わせてもらいたい。
そんな小ロットで購入する材料めっちゃ高いですよ。
(負け惜しみで返り血浴びせかけ)
一方、生コン屋さんのように大きなロットで砂利や砂を買って製造して届けられる材料は意外と知られていないだけでホームセンターで買ってくるチマチマとした小ロットの商品よりもよほど安い!
気軽に買い物ができるホームセンターだが、プロから見るとコストが掛かり過ぎてしまう。
そこで生コンポータルでは、生コンビニにて固まる砂やオワコンの販売を行っている。
DIY向けの材料として取り扱っており、断然こちらの方がコストを抑えられる。
お庭や駐車場、犬走を舗装するための材料は生コンビニから直接購入することが可能だ。
さらに!
DIYに不向きとされてきた土間コンクリートは今の時代一般の方でも施工できるよう各種サポート(動画、立会)がなされている!
「自分のペースで」はできないが、「袋でチマチマ買ってくるより俄然安い」で巻き返した(?)ので50:50と勝手に判断させていただこう。
プロが教える固まる土のデメリット
さあ、続いて固まる土のデメリットにさらに傷口に塩をすりこむかのように畳み掛けたい。
固まる土は3年も経過すれば「コケ」が生えて大変。
ツルッツル滑る。
もう、物干し竿に洗濯をかけに行こうと思ったら、もう、ツルッツル滑って、もうそこはハーレム街ですか、危険な地域ですか、自宅で骨折のリスクですか、くらいに危険だ。
恐るべき固まる土(笑)。
見てくれ、一方のコンクリート。
写真は北側で陽があたりづらく年中ジメジメしているところに施工された1年経過した土間コン(奥)と透水性コンクリート(手前)。
固まる土ほど酷くはないけれど、やっぱし苔が生えてきてしまうコンクリート。
ただ、透水性コンクリートの場合表面に苔が生育するための滞水がない(すぐに水が抜けてしまう)ため乾燥して苔が生えないことがわかる。
さらに粗面であるためノンスリップ効果も期待できる。
自宅で転ぶなんてリスクは絶対にあり得ない!!
実際この性能によりこども園や高齢者施設での採用実績は枚挙にいとまがない。
そして最後に耐久性。
固まってようが何しようが所詮「土」ですから。
強度なんか期待できない。
ここは声を大にして主張しておこう。
真砂土に車や自転車でも乗せようもんなら数年も経たないうちに表面ポロポロ削れてきまっせ。
それはあまた解説されている固まる土の真理だ。
そのため、もし家周りのお庭や駐車場の舗装をお考えの場合には、ぜひDIYでも気軽に施工できる「オワコン」を検討してほしい。
コストを抑えつつ、初心者でもDIYで施工でき、強度もあるため壊れてしまう心配もない。
もちろん、プロによる施工依頼も可能だ。
地元の施工業者が対応してくれない場合も、生コンポータル(庭コン)が間に入って交渉やお手伝いをするため、ぜひ下記ページをご利用いただきたい。
「固まる土とコンクリート舗装の徹底比較」
確かにコンクリートの前提が「水を通さない」ということであれば僕も流布されている多くの解説に異論を唱えることはないだろう。
ただ、時代はすでに透水性コンクリートの時代を迎えている。
コンクリート(耐久性ピカイチ)は水を通すのだ。
樹木や草花の根系にきちんと水と酸素を届けられるのだ。
大地に蓋をしなくて済んでいる。
そのことをこれからの技術者は前提においていくべきなのだと思う。
以上、ネットで反響の多い「固まる土とコンクリート舗装の徹底比較」についてコンクリートに携わって20年の僕からの解説とした。
生コンをもっと身近に。
今や透水性コンクリートは日本全国どこででも手に入れることのできる身近な技術となっている。
宮本充也