2024/08/19
土間コンの 【ワイヤーメッシュ】 高いし、面倒だし、効果は無いし、CO2たくさん出てます
今も当たり前のエクステリア・外構のコンクリート土間(土間コン)といえば黙ってワイヤーメッシュと相場が決まっているけれどCNコンクリート(PP繊維・高炉セメントB種配合)に比べて高いし面倒だし効果はないしCO2たくさん出てますって話。
SDGsな時代 土間のメッシュ 卒業しましょう!
以下に示すようにPP遷移などに比べてそのひび割れ抑制効果や環境性能、コスパは劣っているのでしたー。。
【結論】土間にワイヤーメッシュはもう古い
駐車場などに用いられる土間コンと言えば当たり前に利用されているワイヤーメッシュは今の時代もう古い、ということについてご紹介。
関連記事:「DIY エクステリア 駐車場にワイヤーメッシュが必須だとか思ってない?」(その1)
ワイヤーメッシュは「高い」
写真土間コンに一般的に用いられているワイヤーメッシュ。
ワイヤーメッシュ 225円/m2
449円(1m x 2m = 2m2 =) 225円の他に、1m2あたり4〜5個サイコロと呼ばれるスペーサー(ワイヤーメッシュを浮かせておくためのもの)が必要となります。
写真は高さ調整ブロック。
PP繊維は 115円/m2
PP繊維散布量は1m2あたり100gとされているため、1袋3640gであるから36.4m2/袋 「生コンビニ」では4,200円/袋 で販売しているため、4,200 ÷ 36.4m2 = 115円/m2 とおよそ半額でお買い求めいただけます。さらに、事前の設置が不要で「締め固めの前に土間コン表面に散布するだけ」という点はコストに反映させたらその差はさらに広がることだろう。
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
生コンご相談フォーム
送料別で4,200円/袋/36m2でお譲りしています。
ワイヤーメッシュは「面倒」
ワイヤーメッシュは事前準備が面倒
写真にあるように、サイコロと呼ばれる高さ調整器具(ブロックだったりする)をまず設置し、その上からワイヤーメッシュを敷き込み、ジョイントはきちんと接束させる(バインド線)など現地での事前準備は腰を屈めた姿勢で行いまあまあの重労働。それに、施工中の足元は不安定となり生コン打設はストレスに溢れる。
PP繊維は 「ばら撒くだけ」楽
生コン打設が終わったらPP繊維(写真)を種蒔きのようにばら撒くだけの軽作業だから女性にも優しい。
ワイヤーメッシュにひび割れ抑制効果は無い!
こちらをご覧になられている読者諸氏におかれてはぜひGoogleなどでワイヤーメッシュのひび割れ抑制効果について検索いただけるとわかるように、「ワイヤーメッシュはひび割れ防止」を裏付けるエビデンスは見当たらない。 土間コンにワイヤーメッシュという慣習は米国生まれで日本はそれを模倣したに過ぎず、米国ではすでにワイヤーメッシュの使用はほとんど行われていないのに対して「前例踏襲」を重んじる我が国では誰も疑うことをせずにワイヤーメッシュを用いている。
なお、PP繊維ばら撒き工法に関しては論文が上梓されるなどそのエビデンスは学術的に示されている。論文「ポリプロピレン短繊維を部材表面のみに混入させた繊維補強コンクリートの基礎物性およびひび割れ抑制効果に関する研究」(古川ら).pdf
ワイヤーメッシュのCO2排出量はPP繊維の5倍!
なお、SDGsでカーボンネガティブな現代にあってPP繊維(石油製品)は鉄製品(ワイヤーメッシュ)に対してCO2排出量が5分の1というデータも明らかになっている。 エビデンスをご希望の方は宮本さんのLINEまで。
さらにPP繊維は持ち運びが楽!
これ1袋でなんと36m2もの土間コンのひび割れ抑制(CO2排出量削減)ができちゃうんだからコンクリート工事には必携。
「コンクリートをもっと身近に」
こんなことも「伝える」ことでしか実際に「伝わる」「知られる」ことなく埋もれちゃうからねっ。情報発信がんばるよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。