2025/02/14
設置したコンクリート構造物の周囲を規格外コンクリートCLSMで充填する理由

大規模プロジェクトの建築で採用されたCLSM(Controlled Low-Strength Material)で充填(埋め戻し)する理由について解説します。
コンクリート構造物周りをCLSMで埋め戻す理由について
本日は設置されたコンクリート構造物の周辺をCLSMで充填する話をご紹介しますぞっ。
掘削・打設・脱枠したらCLSM
写真のような構造物を設置するには、現地盤を掘削して型枠を設置した中に生コンを打設して硬化してから脱枠。すると、掘削された地盤とコンクリート構造物の間に隙間ができる。放置しとくとそこが地盤沈下・陥没の原因となるからCLSM(Controlled Low-Strength Material)で充填する。
掘削・打設・脱枠・埋め戻し なんで?
生コンを打設した後、硬化して脱枠すると、型枠の影響で地盤とコンクリートの間に隙間ができることがあります。この隙間を埋め戻す理由は主に2つです。
1つ目は安定性の確保です。隙間があると、地盤の沈下や振動によってコンクリート構造物が不安定になる可能性があります。隙間を埋めることで、構造物と地盤との一体性が高まり、耐久性や耐震性が向上します。
2つ目は防水性の向上です。隙間から水や湿気が侵入することがあり、これによってコンクリートが劣化する原因にもなります。隙間を埋めることで、水の浸透を防ぎ、構造物の長寿命化に寄与します。
以上の理由から、脱枠後の隙間は適切に埋め戻すことが重要です。
CLSMも「生コンビニ」(業者)から手に入る
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |

・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
・「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
生コンデスクフォーム
規格外コンクリートCLSMもこちらからご相談ください。
規格外コンクリートCLSMで充填して安心
これで安心ですね。
周辺地盤と同程度の強度が保全されればいいということで規格外コンクリートCLSMが採用となりましたっ。
規格外コンクリートCLSMもJOISから
イワモル配合 | BFS | W | RG S | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 17 | 250 | 733 | - | - | 1000 |
質量 | kg | 50 | 250 | 1488 | - | - | 1788 |
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)
「コンクリートをもっと身近に」
知られなければお役に立てないだから「伝える」情報発信がんばるよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。