2024/06/10
建通新聞やコンクリート新聞など【建設系メディア】も取り上げ始めた地域主導の【CNコンクリート】流通
ようやく建設系メディアでも取り上げられつつある環境負荷低減型CN(カーボンニュートラル)コンクリートの流通のあり方は地元生コン組合と地元建設業者の連携による「残コン」の高度利用(残コンst)によって進む。
地元生協・建設業の連携で進むCNコン流通
コンクリート実務家の交流オンライサロンJOISでは「残コン」の高度利用を通したCNコンクリートの流通を積極的に提案していますー。。
組合から購入・施工を一貫して実施(建通新聞)
CNコンクリートであるための要件、
①セメント抑制
②CCU(Carbon Capture Utilization)材料配合
③DAC(Direct Air Capture)
を全て実装したコンクリートを加和太建設では全国に先駆けて地元生コン組合から購入・施工を一貫して実施する。この度原材料として採用されてある残コンに含まれる水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は二酸化炭素(CO2)と反応し炭酸カルシウム(CaCO3)に変化することでCO2を吸収固定する。
静岡県東部・志村理事長(コンクリート新聞)
「コンクリートにおけるカーボンニュートラルでは、残コン・戻りコンの削減や活用が生コン工場でできる方策の一つとして検討されており」志村栄一理事長(静岡県東部生コン組合)。
生コン組合が主導するCNコンクリート流通
生コン組合主導で地域の残コン(スラッジ水/スラッジケーキ/回収骨材/造粒骨材他)を残コンst(残コン加工施設)に集約し、骨材や混和材料に加工、環境負荷低減型コンクリート(CNコンクリート)として流通させるモデルの検討が始まる。
残コンst(残コン加工施設)
集約された残コン(スラッジ水/スラッジケーキ/回収骨材/造粒骨材)は加工・分級されることで生コン用骨材として生まれ変わる。なお、含まれている水酸化カルシウムはその過程で気中二酸化炭素と反応・固定しCCU材料となる。
地元建設業者が購入・施工を一貫(加和太)
エントランス土間に採用されたCNコンクリートは、クリンカーレス(セメント0kg)・CCU混和材料100kg/m3・残コン粒状化骨材で製造されたカーボンネガティブコンクリート。
関連記事:クリンカレス、残コン各種CCU、DACなどCNコンクリートの要件全てを備えたコンクリート打設
加和太建設新社屋外構では手前・普通コンクリート、奥・CNコンクリートを対照的に見学することができる。なお、これから本格的に始まるCNツーリズム(地域おこし)の起点として三島駅新幹線口目の前というその立地条件を存分に活用する予定だ。
関連記事:【CNツーリズム】各地がカーボンニュートラルの取り組みで競い合う美しい社会へ
CNコンクリートのご相談は「生コンビニ」by JOISから
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
・「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
オンラインサロンJOISではコンクリートにまつわる社会的課題の解決に向けたオン・オフラインの交流によるアウトプットが日夜生み出されている。
「コンクリートをもっと身近に」
ここに来て、建設系メディアからもこのCNコンクリートの流通が注目されるようになってます。研究や技術開発という段階のように思われがちなCNコンクリートですが、実際には地元がしっかりと協力し合うことでしか実装は達成しないんだよねっ。だから、そんな現地の努力を埋させることなく「伝える」情報発信に邁進するよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。