2024/06/18
CNコンクリート二次製品は生コン工場と製品工場がタッグを組むことで実現します
いずれも停滞中のコンクリート二次製品と生コンクリート。停滞を口実にやらない理由を喋るんじゃない。今、できることを、とにかくやってみる。二次製品工場(メーカー)土屋建材の若きリーダー土屋陽三さんと始まった新しい二次製品x生コンの関係性について。
製品工場と生コン工場互いにWINな関係性
「残コン」をテーマにCNコンクリートの循環を製品でも起こそうという取り組みとなりますー。。
残コンの搾り水「上澄水」
こちら、およそのコンクリート工場には必ずある残コンや残渣を搾った後の上澄水。日本酒で言えば酒粕を搾った後の日本酒みたいなもの。
CO2固定before。固形分(スラッジ)を取り除いてあるため透明な上澄水に二酸化炭素(呼気)をストローでぶくぶく吹きかける。
After。上澄水に含まれるCa(OH)2が呼気のCO2と反応することで濁り析出したのはCaCO3。つまり、残コンを骨材など原材料として循環させる過程で自然と気中CO2を固定(脱炭素)することが理解されるデモから工場・設備見学は始まる。
CNコンクリートで製品を作りたい(土屋建材)
土屋建材の土屋陽三さんは独自化・差別化の難しいコンクリート製品業界にあってCNコンクリートを採用することでブランディングを広げたいとJOISに参画した。
残コンst(改質ピット)
こちらで、生コン工場で発生する汚水や残コンは全て処理される。
脱水ピット
既往のフィルタープレスなどの動力を必要とする設備を用いず実に簡素な仕組みで残コンや残水は処理され、上澄水が得られる。
粒状化処理
残渣や残コンをブレンドし粒状化処理(薬剤は用いません)を行うことで得られた原石。
分級して製品(骨材、混和材料)の完成
なお、土屋建材としてはこちらの骨材を用いたCNコンクリートで製品(ブロックほか)の製造を始める意向だ。なお、7月2日1500から土屋建材の製造工場を舞台にCNコンクリート製品の製造・施工見学会が開催が決まった。
製品工場と生コン工場の新しい関係性
なお、現在土屋建材と生コンポータルでは静岡県東部地区に拠点のある製造工場(土屋建材)と残コンst(生コンポータル)を繋げることでCNコンクリート製品の独自ブランドの全国販売を模索し始めている。
生コン工場(組合)向けに設定された資源循環・脱炭素フローを生コン組合員をコンクリート製品工場に置き換えるだけ。土屋建材で発生した残コンを残コンst(生コンポータル)で受け入れ(購入)、CN原材料として土屋建材に販売し、CNコンクリート製品を製造し販売を行うスキームが始まる。
CNコンクリートいよいよ二次製品へ!
これまで、生コンクリートとして現場打設をされてきたCNコンクリート(動画)はいよいよブロッックなど二次製品に適用されることになる。また、それらコンクリートには「CNツーリズム」のQRコード付きパネルが設置されスマホで配合や関わった企業や団体、バックストーリーがわかる仕掛けとなっている。
CNコンクリートのご相談は「生コンビニ」by JOIS迄
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
・「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
※「生コンポータル」「生コンビニ」(当サイト)では原則対象を個人事業主・法人として販売を行っており、 DIYer様からのお問い合わせといたしましても個人事業主・法人対象のサービスを提供いたします。
なお、個人様からのお買い求めは事前振り込みを原則とし、生コン車の拘束時間(30分以内、超過する場合は所定の位置に荷下ろし) 他をご理解いただいた上でのサービス提供とします。
コンクリート実務家らのオンラインサロンJOISでは日々先端コンクリートの開発や実験が行われています。
「コンクリートをもっと身近に」
しかし、土屋陽三さんは差別化の難しい停滞するコンクリート二次製品業界にあって決して諦めない輝く瞳を持っている御仁でした。およその方々は具体的な話(いつ、どこで、何から始めるか)になり出した途端に「できない理由」をこぼします。一方、陽三さんは僕を煽るくらいに、「2週間後の実装」を目の前で決意していました。これが、重要なんだよね。こういう一部の人とだけ協働して、楽しく世界の景色を変えていきたいと思いましたっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。