2024/06/24
「CNコン買う(国交省)って言ってんだからJIS規格(経産省)もそこんとこきちんと整備(緩和)しろよっ」 低炭素コン材料・工種を拡大(建通新聞全国版)の意味
いよいよ国が動き出す。今朝(2024/06/24)の建通新聞全国版では国土交通省が低炭素コンクリートの本格採用が報じられていた。これまで規制でがんじがらめのコンクリート最大の需要家がカーボンニュートラルに舵を切る。その意味について解説。
国交省CNコンクリートの採用本格化
これまでJIS規格にがんじがらめだった生コン産業にとってこの報道はどのような意味があるのでしょうかー。。
低炭素コン材料・工種を拡大(建通新聞全国版)
従来の高炉スラグ微粉末だけでなく、フライアッシュやシラスなども「低炭素」なマテリアルとして採用が拡大している。さらに、これまでプレキャストコンクリートに限定されてきた工種もコンクリートの9割とされる現場打設にまで領域を広げる。https://www.kentsu.co.jp/webnews/view.asp?cd=240619590012&area=0&yyyy=0&pub=1
CNコンクリートはJOISの真骨頂
こちらCNツーリズムの起点三島駅新幹線口の加和太建設社屋モニュメントに実装されたコンクリートは①クリンカレス、②残コン由来のCCU100kg/m3配合、③無筋コンクリートであることからDACが期待されるバッキバキのCNコンクリートはコンクリート実務家らの交流プラットフォームJOIS生まれ。
関連記事:CNコンクリート二次製品は生コン工場と製品工場がタッグを組むことで実現します
セメント使ってないからスラグブルー
破断面のモルタルペースト部分が真っ青になっているのはセメントを使っていない(クリンカレス)の証拠「スラグブルー」。
組合単位で削減量を示します
なお、JOISでは各地の生コン組合のCNコンクリート実装に協力していく見通し。副産物を高度利用することでCNの見える化を公的な組織として実践していくことで国土交通省の要求に応えていく。
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骨材・混和材も脱炭素!(CCU)
残コン(写真は上澄水)に含まれている水酸化カルシウムは二酸化炭素と結合することで炭酸カルシウム(白濁)に変化する。
今後こうしたCCU原材料(骨材や混和材料)の実装も低炭素コンクリートとして認められるように国土交通省に対して声をあげていくつもりだ。
CNコンクリートのご相談は「生コンビニ」by「JOIS」まで
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
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オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
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「コンクリートをもっと身近に」
この事件はいわば、コンクリートの最大需要家である国土交通省(国)が供給者である経済産業省(国)に「JIS規格もそこんとこきちんと整備(緩和)しろよっ」というお客様からのメッセージと受け止めました。すごいね、こりゃ、大きく動き出すねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。