2024/10/06
不要浄化槽をお安く始末する方法(JIS外コンクリート)こそ長期低迷に喘ぐ地方の生コン工場再生の試金石
下水道処理人口普及率81.0%という数字のマジックの種あかしには地方の長期生産量低迷に喘ぐ生コン工場にとってまさに福音ともいうべき事実が埋まっていた。 CLSM(イワモル、残渣式流動化処理土)をはじめ、各種非JISコンクリートこそ、地方の生コン工場(コンクリート産業)が再生するための試金石となりうる。
地方生コン工場が取り組むべきJIS外生コン
「イワモル」不要浄化槽を安く始末する方法
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)らでは規格外生コンの普及や市場創造を狙って日夜技術開発が生まれているが、「イワモル」はCLSM(Controlled Low-Strength Materials)の1に数えられる低強度域で管理された埋め戻し・充填用コンクリート。 周辺地盤強度程度に浄化槽内で硬化することによりその後の地盤沈下や陥没、座屈などの懸念を払拭し安心な施設維持管理に貢献しうる。
下水道処理人口普及率 81.0%
ここでうっかり見逃してはならないのは、地域格差が甚大であるという事実。 東京など人口密集地ではおよそ100%近い普及率を記録している一方、地方では50%に満たない地域がまだまだ存在している。 つまり、地方の生コン工場こそ CLSMをはじめとした規格外コンクリートの製造を通して市場を創造しうる可能性を模索すべき。
立ち上がれ地方の生コン工場
「生コンビニ」の全国ネットワーク
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
「コンクリートをもっと身近に」 透水性コンクリート(規格外コンクリート)20年超の歴史を通して「生コンビニ」では全国各地で創業する生コン工場とのネットワークを構築した。 長期低迷に喘ぐコンクリート産業にあってCLSM「イワモル」を始めたJIS規格外コンクリートはそんな地方の生コン工場にとっての福音となりうる。
「イワモル」製造はとっても簡単
イワモルの配合:製造工場向け
イワモル配合 | BFS | W | RG S | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 17 | 250 | 733 | - | - | 1000 |
質量 | kg | 50 | 250 | 1488 | - | - | 1788 |
「イワモル」に必要とされる結合材はセメントの代わりに高炉スラグ微粉末(BFS)を50kg/m3とし、細骨材も残コン粒状化再生骨材(RG S)、練り水もスラッジ水などで賄うことができるため、生コン工場運営にとって優しいのみならず原価(お財布)にも優しい。
不要浄化槽撤去せずにお安く始末完了
浄化槽内をくまなく充填した「イワモル」はこのまま周辺地盤強度程度にまで硬化するため上載荷重(じょうさいかじゅう)が作用しても陥没や沈下の懸念もなくよって撤去に関わる費用を大幅に削減することができた。こうした作業を土木用語では埋め殺しと呼んでいる。
JIS外コンクリートのデパート JOIS
「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」JOISではCLSM(「イワモル」や「残渣式流動化処理土」)や造粒ポーラスコンクリート「オワコン」、ポーラスコンクリート「オコシコン」、はたまたカーボンリサイクルなコンクリート「再強コンクリート」「2x3コン」他、非JISコンクリートの開発・製造・普及に果敢に取り組んでいます。
「コンクリートをもっと身近に」
コンクリート産業のようにB2Bで長年内向的に営んできた業界こそ「伝える」情報発信が再生の鍵となるはずですっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。