2024/11/14
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)が認定する「コンクリートディレクター」という構想
「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」JOIS界隈で賑わっている構想「コンクリートディレクター」についてご紹介。
JOISが認定する「コンクリートディレクター」構想
「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」JOIS
「みんなで作るみんなのオフィス&ラボ」JOISでは現在「コンクリートディレクター」なる構想が浮上している。人口減少、担い手不足、ダイバーシティーetc... 来るべき生コンクリート業態(産業)のパラダイムシフトに備え新しい時代の新しいコンクリート技術者の育成を通してブレイクスルー狙う。
関連記事;「月産500m3も5,000m3もかかる人員・設備は一緒」「ほぼ無人で動く?」 生コン工場運営ユニット 【ミツア】 (セイア/長岡生コン/JIC)
コンクリートディレクターって?
コンクリートディレクターの役割を、現場における専門的なサポートだけでなく、生コンクリートのバックオフィス業務の地位向上と女性の社会進出を助ける形で展開するのは、建設業界全体の多様性と持続可能性を促進するうえで非常に有意義です。これにより、従来は現場重視で男性主導の業界として見られていた建設業に、新しい視点と柔軟性をもたらすことが期待されます。以下、その具体的な方向性やポイントを解説します。
コンクリートディレクターが担うバックオフィス業務の地位向上
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ダイバーシティーといった現代の課題に対し「オワコン」「オコシコン」「CNコンクリート」などの新しい応えが導き出されたように、これまでのJIS A 5308(レディーミクストコンクリート)がカバーする領域外の要請に対して柔軟に対応しうる技術者の育成や業態開発がJOISの「コンクリートディレクター」構想。
1. 業務効率の向上と役割の再評価
• 生コンクリートの発注管理や在庫管理、品質試験のデータ入力などのバックオフィス業務は、スムーズな現場運営を支える重要な仕事です。これらの業務の効率化と正確性を図り、業務の価値を再評価することで、バックオフィスの役割が単なる「サポート」から「プロジェクト全体の管理・運営の核」へと位置づけられます。
2. 業務のデジタル化・IT導入
• デジタル技術やクラウドシステムの導入により、バックオフィス業務の効率化を推進します。たとえば、生コンクリートの供給管理や品質データの管理を自動化し、データの一元化とアクセスのしやすさを実現することで、オフィスで働く人々の負担を軽減し、業務の専門性を高めることができます。
3. 業務改善と生産性向上の支援
• これまでのルーチン業務に新しい視点を導入し、バックオフィス業務のプロセス改善を進めます。業務フローの見直しや効率化を図ることで、バックオフィス業務をより付加価値の高いものへと昇華させ、業務担当者のスキルアップとキャリア形成を支援します。
女性の社会進出をサポートするための施策
1. 柔軟な働き方の導入
• 生コンクリート業務のバックオフィスは、在宅勤務や時短勤務といった柔軟な働き方が取り入れやすい分野です。これにより、家庭と仕事の両立を図りたい女性の参加を促進し、働きやすい環境を整えることで、コンクリートディレクターとしてのキャリアパスを築くことができます。
2. キャリアアップのための研修や教育制度
• 女性が専門的な知識とスキルを身につけ、コンクリートディレクターとして成長できるよう、業務に関連する技術研修やマネジメント研修を提供します。特に、品質管理やプロジェクトマネジメントのスキルを身につけることで、現場を理解しつつバックオフィス業務をリードできる人材を育成します。
3. リーダーシップポジションへの登用促進
• 女性がバックオフィス業務を超えて、プロジェクトのリーダーシップを発揮できるようにするための昇進制度を整備します。コンクリートディレクターが持つバックオフィスの専門性と管理能力は、リーダーシップポジションでも重要なスキルとされるべきです。
コンクリートディレクターの社会的意義
このように、コンクリートディレクターをバックオフィス業務の地位向上と女性の活躍支援に重きを置いた役割として位置づけることで、業界内の多様性が高まります。特に、建設業界は男性が多くを占めるため、女性が新たにキャリアを築ける場を提供することは、業界のイメージ向上にも寄与するでしょう。また、コンクリートディレクターが業界全体に専門性と管理力を提供する存在として成長することで、建設プロジェクトの効率化や品質向上に寄与し、持続可能な発展を後押しします。
規格外コンクリート流通ネットワーク「生コンビニ」
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
・「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
生コンポータル「生コンビニ」では「オワコン」「オコシコン」などの規格外コンクリートの流通の過程で180工場に及ぶ生コン工場とのネットワークを構築してきた。「(コンクリート実務家)みんなで作るみんなのラボ&オフィス」JOISとの双方向の連携が始まる。
「コンクリートをもっと身近に」
時代の移り変わりに従って求められる価値も変わっていきます。だからこそ担い手も変化していかねばなりません。「伝える」ことで知られて、また新しいニーズが生まれていきます。だから情報発信って大切ですっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。