2024/11/28
Mapecube 60W の後添加でブランクに対して22%もの圧縮強度増進が確認されました
JOIS界隈で話題騒然となっているグローバル企業MAPEIからリリースされたMapecubeシリーズの室内試験結果(後添加)について。いよいよ12月16日から出張JOIS全国ツアーが始まります。
MAPEIのラボ(ミラノ)からMapecube 60W の試験結果が届きました
本日はミラノのジョルジオ博士からもたらされたmapecubeシリーズの室内試験の結果ご紹介でっす。
我が国では主に規格外コンクリートに適用されるため、後添加方式の再現性を探る目的で行われましたー。。
後添加でも大丈夫?mapecubeシリーズ
化学混和剤の世界になり物入りで登場したmapecubeはこれまでの試験で同じ水セメント比で比較した場合圧縮強度が10%も増進することがわかっている。 今後日本国内ではJOIS(Japan Out-Industrial Standard)らを中心に「後添加」方式による規格外コンクリートへの適用が促進されるに先立ちMAPEIのラボでは後添加実験が行われ、その結果がもたらされた。
関連記事:【全国ツアー】 同じ水セメント比で10%も強度を増進することに成功した次世代型コンクリート用化学混和剤
Mapecube後添加実験
below are the results of the laboratory concrete tests we did with Mapecube 60W.
Type of cement:
Dosage of cement:
Water:
W/C:
Dosage of superplasticizer Dynamon Cube 800: 0.74 % by weight of cement
Dosage of Mapecube 60W:
CHARACTERISTICS OF CONCRETE
Test 1: No Mapecube 60W (only Dynamon Cube 800) 210 120 2.2 5.1 7.8 27.5
Test 2: Mapecube 60W added during the mixing 220 175 1.8 3.5 6.5 32.9 (+ 20% versus Test 1)
Test 3: Mapecube 60W added 30 minutes after mixing 210 150 1.9 4.0 7.0 33.6 (+ 22% versus Test 1)
Based on these results, I confirm that the delayed addition of Mapecube 60W do not affect the final results.
(フェラーリ博士からのメール原文ママ)
圧縮強度22%増
なんとブランクに対してMapecube 60Wに関しては22%もの強度増進が確認された。つまり、混和剤mapecubeはあらかじめ配合されたものと、後添加されたもの、いずれも同等の効果を発揮することが確認された。この結果はとりもなおさず単位セメント量の減少、またはSCMsなどによる置換を大幅に許容することを示している。つまり、カーボンニュートラルに貢献しうる性能を発揮している。
JOISで始まるTBツアー
なお、JOISでは出張JOISとして今回mapeiのラボで行われた比較実験を全国47都道府県の生コン工場を舞台に工程検査用の実際の生コン30ℓを用いてTBツアーが12月16日より始まる。
関連記事:出張【JOIS】で交わろう! カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど先端コンクリートご紹介行脚【47都道府県】
随時カレンダーにアップデート
「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」
主体的なコンクリート実務家らによるオープンイノベーションプラットフォームはさながらみんなで作るみんなのラボ&オフィス。mapecubeなどこれまでにない全く新しい次世代の化学混和剤の適用方法についても各人の知恵が結集される。
水セメント比が支配的とされるコンクリートの常識にあって化学混和剤の後添加で強度が20%以上も増進するという結果がもたらされました。
いよいよ我が国でもこうした全く新しい化学混和剤適用についての研究・開発・実装が広がってまいります。
コンクリートはJOISが変える!
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)では全国200に及ぶ生コン工場(下記Map)をはじめ、セメント・混和剤・機械設備メーカーや関連商社などコンクリートが主体的に関わり合い数々のイノベーションを生み出しています。
生コン供給ネットワーク
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
各種CNコン |
生コン単価 | 込 | 0.5m3 |
ナゲコン(着色) | 10,000円~ /m3/袋 |
別 | 1m3/袋 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
すでに、「オワコン」「オコシコン」などは我が国では一般にも浸透するなどJOISで交流するコンクリート実務家らのアウトプットは具体的にプロダクトとして成果を生み出している。今後、土間コンなど非構造部材に適用される規格外コンクリートからカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーは実装される。
「コンクリートをもっと身近に」
いまいち宮本さんこれ、理解できてないので、サンコンさんやJIC森先生など近しい専門家の見解をいただこうと思います。そしたらまた「伝える」発信するからお楽しみにねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。