2023/12/22
人知れず人々の暮らしを支えるが美徳という時代は終わり「伝える」が大切になっています
生コン工場では実に様々なコンクリートが製造されているがその大半は人目に触れることなく打設され縁の下の力持ちとして人々の暮らしを人知れず支えている。CLSM(イワモルや残渣式流動化処理土)はそんなコンクリの代表格。
見えないとこで活躍するコンクリCLSM
使われなくなった地中配管など
閑静な住宅街で一体どんなコンクリの話だという見た目だが正真正銘コンクリの話を伝える。CLSM(Controlled Low-Strength Material)呼ばれる分野で流通する残渣式流動化処理土は使用されなくなった配管、写真には写り込まないが地中に存在する、を充填することで将来の沈下を防ぐ役割を果たしている。
配管接続状況も見えないコンクリ
地中に存在する配管にポンプの配管を接続しそこからCLSMを流し込み充填する。「コンクリートをもっと身近に」をモットーに活動していながらも、「オワコン」「オコシコン」と違ってコンクリその物が見えないことが悩みの種で伝え方が難しい。
ポンプ車で圧送
チラ見せくらいしかできないのがCLSMをマーケティングする上での難点。「オワコン」「オコシコン」「ドットコン」の登場以前のコンクリは推しなべて一般に見えないところで利用されてきたため、「伝える」がむずかしい。
品質管理はこんな感じ
こちら、CLSMの品質管理左から密度、一軸圧縮、ブリーディング、フロー試験。さらに情報発信を難しくしている要因として、一般の方から直接「配管の充填したいんだけどCLSMちょうだいよ」的な問い合わせがまずありえない、というところだろう。発注者はおよそ行政など公的機関に集中する。
公共事業の設計も「庭コン」から簡単アクセス
庭コンでできること
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「コンクリートをもっと身近に」
これまでのコンクリ産業の足りなかったのは見えない貢献を伝えないことから僕たちの存在を埋もれさせてしまっていたことなんだっ。 これだけの貢献をしてるんだよって口に出して伝えなくちゃ伝わらないんだから。メディアに負んぶに抱っこじゃダメ。自ら発信しなくちゃねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。