2024/06/04
【スラグブルー】高炉スラグ微粉末だけ(普通ポルトランドセメント不使用)のコンクリートに見られる現象
白いコンクリート面に突如気まぐれに発生する「スラグブルー」という現象は資源循環・脱炭素社会の進行に伴って当たり前の光景になっていく。
CNコンクリートの特徴【スラグブルー】
気まぐれに現れるスラグブルー
こちらICCでとある現場に納品したコンクリートのテストピースの様子。まるで刺青のように、そして、意図した箇所ではなく実に気まぐれに、何かの拍子で現れるこの青色はスラグブルーと呼ばれる現象。今後、資源循環・脱炭素社会が進むにあたってコンクリート工場ではこのようなテストピースが当たり前のように見られることだろう。
CNツーリズムの起点【加和太】で見られたスラグブルー
現在はもう色褪せてしまって見られないものの、白色の表面に気まぐれに刺したような青色はCNコンクリート特有の現象として知られている。なお、こちらは伊豆半島をCN観光地域として捉えたCNツーリズムの起点となっている。
関連記事:【スラグブルー】CNツーリズムの起点! 加和太建設新社屋のエントランスに突如現れたコンクリートのオーロラ
徐々に色が薄くなっていきます
1週強度確認のために取り出されたテストピースは直後よりも明らかに青色が薄まっている。スラグブルーは高炉スラグ微粉末の酸化によるもの(横浜国立大学細田暁先生)。
YNU細田先生が教える「スラグブルー」
青いのは、酸化現象で色が無くなるようです。
過去、高炉セメントのコンクリートで施工されたボックスカルバートの調査をしたとき、コアを採取しましたが、
中性化深さはせいぜい5mmくらいだったのに対し、スラグブルーが消失していた深さは70mmくらいだった記憶があり、その深さが酸化していた領域のようです。
(YNU細田暁先生)
CNコンクリートは「生コンビニ」
なお、こうした先端コンクリートのご相談は「生コンビニ」by JOISから。CNコンクリートや「オワコン」「オコシコン」といった非JISコンクリートの運用を網羅的にサポートしている。
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
---|---|---|---|
オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
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・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。
生コンデスクフォーム
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【JOIS】コンクリート実務家らによるオンラインサロン
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「コンクリートをもっと身近に」
なんか、こういう写真を見ていると、未来のコンクリート産業の兆しを見ているようでワクワクします。埋もれさせずに「伝える」発信することで貢献を広げていきましょうっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。