2024/06/12
目で見てわかる【残コン】高度利用がカーボンニュートラル社会に貢献する理由
見えないCO2を目で見る方法を駆使することでカーボンニュートラル社会を身近に感じる。生コン工場には必ずある上澄水を使ったちょっとしたデモンストレーションでは副産物「残コン」を高度利用することでCN社会への道が開けることが如実に理解される。
残コンの高度利用=カーボンニュートラル
普段、生コン工場では厄介者とされ捨てられている「残コン」を今一度地域に循環させることで脱炭素社会は近づくんですー。。
生コン屋さん必ずある透明な上澄水
生コン屋さんには必ずある透明な上澄水をペットボトルで汲み上げてストローを差し込む。
ぶくぶく呼気を吹きかける
宮本さん直々のデモンストレーションは窒息?ってくらい頑張ってる絵が楽しめます。
脱炭素反応:Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3
炭酸カルシウムが析出し白く濁っている。生コンの余剰分・副産物「残コン」を洗ったスラッジ水そしてスラッジ固形分を沈澱させた上澄水は飽和水酸化カルシウム(Ca(OH)2)溶液状態となっている。つまり、残コンという副産物はCO2を吸収固定する媒体であることがこのデモンストレーションからわかる。
残コンステーションは地域排出CO2の固定基地
こちら、残コンステーションで加工・分級され得られた骨材や微粉末は上述のメカニズムで地域のCO2をたっぷり吸収固定していることがわかっている。ちなみに、生コンポータル(株式会社 長岡生コンクリート)の通常の骨材に比べて白いのは炭酸カルシウムが析出している証。
この骨材を原料としてコンクリートを製造することでCNコンクリートとなり、現在は非JISコンクリートであるため非構造部材など適用対象は限定されている。
関連記事:CNツーリズムでは各種コンクリートの普通コンクリートと比較した【CO2削減量】がわかります
地域で回そう残コンステーション
なお、こうした「残コン」の高度利用は単独・個社での活動は難しく、生コン組合や地域の行政などが関与したあり方が求められている。
関連記事:地域や生コン組合が主導して未利用資源【残コン】を高度利用することで創造する資源循環・脱炭素社会
CNコンクリートのご相談は「生コンビニ」by JOISまで
単価 | 送料 | 最低 注文数量 | |
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オワコン | 30,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
オコシコン | 40,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
まさ固・ イワモル | 20,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
生コンクリート | 25,000円~ /m3 |
込 | 0.5m3 |
砂利・砕石・砂 | 15,000円~ /t |
込 | 1t |
・「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
・「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
・「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
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「コンクリートをもっと身近に」
こうした「伝える」がこれから重要になってくるんだと思う。専門家がその専門知識で「知っている」だけでは貢献できない。きちんと社会実装に至るまでの流通までをも念頭に入れた情報発信が大切ってことだねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。