長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2024/06/30

「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」原稿案

「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」原稿案

いよいよ大詰めを迎えている「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」への応募用原稿をブログの記事として紹介。



1-2 事業プロジェクトの概要

【応募】「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」【原稿】

 残コン女の子

本日は、いよいよ締切まであと1週間と迫った「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」の申込作業の様子をご紹介しまっす。
一体、どのような技術シーズがあって、それがどのように産業ひいては社会全体に貢献するのかのプレゼンテーションとなりますー。。

 

1-2-1技術シーズの概要

  本事業プロジェクトの核となる技術シーズの概要について記載してください。特許等があれば合わせて記載してください。

副産物「残コン」これまでの処理方法

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 コンクリート総生産量の3〜5%が現場で余剰分(残コン)として持ち戻され、それらは多量の水で洗浄、骨材(砂利、砕石、砂)を回収しフィルタープレスで圧搾・減容化処理がほどこされ写真にあるスラッジケーキとして最終処分場で埋め立て処分(重金属六価クロムの溶出)されてきた。また、その処分コストは年々高騰し1工場で年間数千万円に及ぶ事例が報告されているように、コンクリート工場の経営を圧迫するまでになっている。

 

固まる前に加工(残コンst)

 

なお、残コンステーションと名付けられた方法論により残コンは従来の処理方法ではなく粒状化を通して原石を得る方法が確立されている。

 https://youtu.be/nPkMl-fK-Gw?si=uUEh6eVKA_MqFWLC

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写真は残コンの粒状化プロセスで得られた原石。乾燥後分級を通して粗骨材(砂利)細骨材(砂)混和材(微粉末)に加工されコンクリート用原材料として利用される。

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原石が乾燥した後に分級され得られた細骨材(砂)。

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こちら、微粉末は混和材として砂や結合材(セメント)の代替材として活用される。

飽和水酸化カルシウムを用いたCCU材料

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残コンに含まれる水酸化カルシウムは二酸化炭素を固定することがわかっている(Ca(OH)2+CO2→CaCO3)(写真は残コンを洗浄し濾した上澄水に呼気CO2を通したもの)。なお、微粒分に含まれている水酸化カルシウムがすべて二酸化炭素と反応した場合のCO2固定量は250kg/tとも言われ、Carbon Capture Utilization材料としての性能が期待されている。

 

 

1-2-2 事業プロジェクトの内容

 本事業プロジェクトの内容について、下記の例を参考に記載してください。既に事業プロジェクト実施に向けた活動がある場合はその内容についても記載してください。

 

(1)事業プロジェクトの内容

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技術シーズ「残コンの粒状化プロセス」を応用した経済循環モデルを試行エリア(静岡県東部地区)に実装し経済循環を生み出そうとするもの。

 

(2)現在の実施状況

https://maps.app.goo.gl/eJ14F2Xq61V17sZE8?g_st=com.google.maps.preview.copy

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現在、残コンを高度利用し得られた原材料を配合して製造したコンクリートは加和太建設社屋外構舗装や三島市道(公道)に適用されている様子は地元静岡新聞でも紹介された。

https://maps.app.goo.gl/U7pfRbNoCm8Sy2SZ7?g_st=com.google.maps.preview.copy

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国土交通省沼津河川国道事務所が所有し伊豆の国市が管理する川の駅伊豆城山に設置された管理用道路(公道)。なお、こうした一連の取り組みは地元行政の公式な支援を得ている(写真左から5番目は伊豆の国市の山下市長)

https://maps.app.goo.gl/tPJdi2qbB8evwSJX9?g_st=com.google.maps.preview.copy

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サカナヤステイ(民間外構)に実装されたコンクリートは残コン由来の骨材を100%利用して施工されその模様は日本経済新聞でも取り上げられた。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2016Y0Q3A620C2000000/

伊豆中央コンクリート.llpに実装されてある残コンステーションを用いた試行はすでに公共事業などでの実績も数え、本取り組みはその在り方を地域経済全体に広げようとしている。

 

(3)実現に向けた課題と解決の見通し

   新たな経済循環モデルを地域経済に実装するにあたり、監督官庁、発注機関(行政や民間企業)、施工者(ゼネコン、工務店)、生コンクリート事業協同組合、生コン工場、残コンステーション運営者(中間処理業者や砕石製造者、生コン工場etc)らの一致した認知形成が課題となる。また、本件は廃棄物として処分されてきた副産物を高度利用する目的の事業であるため、既存の法令との整合(契約関係)など、技術というよりも社会的課題が見通されている。

   なお、上述現在までの実施状況の過程で地元行政や生コン組合など関連事業者らへの本技術シーズの説明は実施を済ませてあり、資源循環を通したカーボンニュートラル社会の実現に向けた理解は概ね得られている。

   インターネットを駆使したマーケティング(「生コンビニ」by JOIS)で見込み客の獲得(出口)と残コンステーションなど必要な設備を実施する(入り口)ことで本構想は具体的な像を結ぶ見込みだ。

2-4 事業の実施方法及び体制

補助事業を実施するにあたり、必要な個々の機能を、誰が提供するのかを明確にするために、外部協力体制を含めた具体的な補助事業の実施体制を記入してください。

 

3 実績等

3-1 実績

申請者における実績等について記載してください。(本補助事業との関連の有無も合わせて記載してください。業績の多い場合にはその他何件と記入してください。)

実績の例

 ・製品化、販売実績

 ・論文・口頭発表

 ・著書

 ・表彰

 ・これまでに受けた研究開発費等とその成果

 ・出資・融資

  など

 (別紙参照)

3-2 その他

その他、本申請に関連してアピール等がありましたら記載してください。

以上、補助金コンサルタントのグロコンさんからの宿題をブログとして取りまとめいたしました。本事業が晴れて環境省さんのお眼鏡にかなったら資源循環を通したカーボンニュートラル社会の創造はきっと加速すること間違いありません。

まさ固さん

CNコンクリートは「生コンビニ」by JOISが売ります!

生コンビニ資材価格一覧

単価送料最低
注文数量
オワコン 30,000円~
/m3
0.5m3
オコシコン 40,000円~
/m3
0.5m3
まさ固イワモル 20,000円~
/m3
0.5m3
生コンクリート 25,000円~
/m3
0.5m3
ナゲコン(着色) 10,000円~
/m3/袋
1m3/袋
砂利・砕石・砂 15,000円~
/t
1t

「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。

コンクリート実務家らのオンラインサロンJOIS

でできること

設備見学、工場見学は
随時受け付けております。

下記申込みボタンから
お申込みください。

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技術開発プロジェクトへの
参加申し込みは

下記よりお申込みください。

nagaoka-rmc@yr.tnc.me.jp

なお、本事業は全国各地に環境負荷低減型コンクリートの販売実績を有する生コンポータルによる支援(ウェブマーケティング)を受けながら推進される予定だ。

残コンさん、まさ固さん。オワコンの宮本さんですっ。今日は宮本さんの宿題にお付き合いしてくれてありがとうっ。
「コンクリートをもっと身近に」
なんか、これ、締切間近の滑り込み応募になりますが、なんとかグロコンさんのお力添えでパスして大々的に静岡県東部エリアを足がかりに全国、全世界に広げていきたいと思っていますっ。やー、疲れたっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。 残コンを「捨てる」から「循環させる」に切り替えることでカーボンニュートラル社会が具現化しますー。。
ぉわっこーン!

まさ固さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士