オワコンVSドライテック 結局どちらの透水性コンクリートがいいの?
更新日:2022年 05月 30日
透水性を持つコンクリートの一部にオワコンとドライテックが存在します。
どちらも水を透すことができるコンクリートですが「結局どちらのコンクリートがいいの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
そこで今回は、オワコンとドライテック、透水性コンクリートとして機能面やDIYの行いやすさ、費用面で比較をしてみようと思います。
結論から言うとオワコンの方がコストパフォーマンスは高く、DIYや施工業者にとっても素晴らしいコンクリートです。
ただ、全ての面でオワコンが優れるわけではないので、オワコンとドライテックの比較についてはしっかりと把握をしておくべきです。
オワコンとドライテックが気になる方や家周りの水たまりや防草対策をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
ではオワコンとドライテック比較をしていきましょう。
オワコンVSドライテック 透水性コンクリート対決
今回はオワコンとドライテックを下記の項目で比較していきます。
・透水性による機能面
・施工の行いやすさ
・DIYの行いやすさ
・デザイン性
・費用面
透水性による機能面
オワコンとドライテック、一番の特徴と言えるのが透水性です。
透水性は、オワコンとドライテックの内部を水が通り地面に浸透させる機能のことです。
透水性に関してはオワコンとドライテック、両方のコンクリートで機能差はほとんどありません。
どちらのコンクリートも庭や駐車場に施工し、ぬかるみや水たまり対策を取ることができます。
ただ、災害レベルの雨量となった場合、地面に水が浸透する能力を上回る水量となるため、オワコンとドライテックを施工していてもオーバーフローしてしまう恐れがあります。
地質の良し悪しもあったりしますが、現在施工されてきたオワコンとドライテックでオーバーフローしてしまった事例はありません。
施工の行いやすさ
オワコンとドライテックの施工手順は、
・小運搬→均し→仕上げ
となります。
生コン車で運ばれてきた材料を施工箇所まで運搬し、トンボやレーキなどで平らに均し、上から圧を掛けることで仕上げられます。
施工手順としては同じですが、仕上げや必要な技術が異なります。
オワコンの仕上げは、足で踏み固める圧で仕上げることができます。
ドライテックの仕上げは、小型の転圧機を使って丁寧に仕上げていかなければなりません。
オワコンは専用の機械や技術がなくとも足で踏み固めることで仕上げられ、ドライテックは転圧機を用いて満遍なく平らに圧をかけて行かなければならないため施工難易度が少し高いのです。
オワコンは技術が必要とされる作業がほとんど無いため、小人数(1~2人)短時間で施工することができます。
ドライテックも小人数で施工することができますが、必要な技術や機械、丁寧な仕上げが求められるため施工時間もオワコンと比べて長くなる恐れがあります。
そのため、施工の行いやすさとしてはオワコンに軍配が上がります。
ちなみに、施工の簡単なイメージとしては、
オワコンは現場にざっと撒いて、さくっと均して、踏み固めて完成。
ドライテックは現場に降ろして、平らを意識して均し、真っ平を目指して転圧を行っていきます。
DIYの行いやすさ
次も施工に関する比較ですが、DIYを行う視点から比較をしていきたいと思います。
施工の行いやすさ同様に、DIYに関してはオワコンの方が行いやすいです。
均しや仕上げの簡単さは先ほど紹介した通り、さくっとレーキなどで平らにしたら、足で上から踏み固めていけば完成します。
転圧機なども必要なく、オワコンは骨材の周りにモルタルペーストが積層されているので、簡単に乾かず余裕を持ってDIYを行えるのです。
余裕があると言っても、乾く心配をする前に施工が終わってしまうほど簡単です。
専用の道具を揃える必要もなく、専門的な技術も必要なく、1人でオワコンを運んで平らに均して踏んで完成。
1人でも駐車場1台分のDIYなら1~2時間で施工することができます。
ドライテックは仕上がりに精度が求められますが、オワコンにはそこまでの精度を求める必要はありません。
ドライテックも普通のコンクリートと比べるとDIYを行いやすいですが、オワコンと比べるとどうしても負けてしまうでしょう。
デザイン性(見た目)
デザイン性に関しては好みもあるかもしれませんが、ドライテックに軍配が上がります。
オワコンの見た目を一言で表すなら土のような見た目をしたコンクリートです。
泥団子状のオワコンが踏み固められて平らとなるため、どうしても地面のような見た目となってしまいます。
対してオワコンは基礎となる砕石がペーストで繋がれているため、少し隙間の広いアスファルトな見た目となります。
どうしても整えられた見た目(ドライテック)と潰れた地面のような見た目(オワコン)となるため、多くの人が初めてみ比べた際にはドライテックの方がデザイン性が高いと感じるでしょう。
ただ、デザイン性である見た目に関しては人の選り好みでかなり異なるため、ドライテックの集合した様子があまり好きではなかったり、オワコンの地面のようなデザインが自然で好きという人もいるのは確かです。
費用面
費用面に関しては断然オワコンに軍配が上がります。
材料だけの単価を見た場合、
・オワコン 30,000円/㎥
・ドライテック 40,000円/㎥
(地域によって金額が異なる場合があります。しかし、ドライテックの方が安くなることはありません)
となります。
材料の単価だけではなく、施工を行っていく上での人件費や機材費用も異なります。
オワコンはドライテックよりも少ない人数で施工をすることができ、転圧機も用意する必要がないため機材に掛かる費用も少なく済みます。
オワコンはドライテックほどの仕上がりに高い精度が求められないため、人員や機材費、施工時間の面で価格を抑えることが可能となっています。
DIYでの施工なら圧倒的にオワコンが優秀
オワコンVSドライテックの比較をしてきましたが、施工の行いやすさや費用面においてはオワコンの方が優秀な結果となりました。
この2つの強みを持つことからDIYにおいてもオワコンは非常に優秀で、安く早く簡単に水たまり防草対策を行うことができるのです。
さらに、ドライテックは完成にしっかりとした精度を求められますが、オワコンは完成にしっかりとした精度を求める必要がないため初心者でも誰でも自由にDIYへ参加することが可能です。
家族や友人と一緒にDIYを楽しめる
オワコンは1人でも十分DIYを行うことができますが、1人よりも2人、2人よりも3人、といったようにDIY参加者が多ければそれだけ簡単に施工することもできます。
1人だと小運搬→均し→仕上げを順番に行わなければなりませんが、複数人で作業すれば小運搬と均しの作業を同時並行で行うことができ、最後の仕上げも1人当たりの踏む面積が少なくて済みます。
オワコンは非常に分かりやすい施工方法であるため、誰でも参加をすることができ、体を動かしながらDIYを楽しむことができます。
そのため、家族や友人とDIYを楽しみながら行うといったこともできるのです。
ちなみにオワコンは施工したその日から上に乗ることができるため、家族や友人などとDIYで汗を流した後にBBQを楽しむといったこともできます。
施工業者なら提案次第で使い分けられる
オワコンとドライテック、比較をした場合にオワコンの方が優秀な点が多くはなりますが、施工業者から見るとオワコンとドライテックを使い分けて行くことができます。
例えば、家周りで外から見える部分は外観を綺麗にするためにドライテック、犬走りなどの見えない部分にはオワコン、といった提案を行うことができます。
透水性としての機能には変わりがないため、違いのある外観で差別化を行うことも可能です。
提案力が受注につながることも十分にあるため、顧客に提案できる手数としてオワコンとドライテック両方を揃えておくのも良いでしょう。
オワコンは施工製造業者マップから直接注文することができます
今回紹介をしているオワコンとドライテックは、下記の施工製造業者マップより直接製造業者(施工業者)を探して注文することができます。
左メニューの種別から製造業者と施工業者を絞ることができ、マップを自宅の近くに動かして製造業者(施工業者)を探してみてください。
オワコンのDIYを検討の方はぜひご活用ください。
オワコンとドライテックにはデメリットもある
オワコンとドライテックのメリットで比較をしてきましたが、2つの透水性コンクリートにもデメリットが存在します。
オワコンとドライテックは透水性を持つため、排水用の水勾配(傾斜)を付ける必要がなく、平らに施工することができます。
この平らに施工できる点ですが、水平真っ平に施工できるわけでは無く若干の傾きや凸凹が発生してしまうのです。
そのため完全に真っ平にできるわけではないという点についてはあらかじめ把握しておかなければなりません。
それと、オワコンに関してですが比較でも紹介をしましたが、見た目は綺麗というわけではありません。
どうしても泥団子が潰されて地面を形成された見た目となるため、デザイン性を求める人にとっては注意が必要です。
ただ、オワコンはトップコートでカラーリングを行うことも可能なので、色の変更で若干のカバーをすることができます。
カラーリングもDIYで施工可能なため、見た目が少し気になるという場合にはご検討ください。
家周りの水たまりや雑草対策を検討するならオワコンがおすすめ
以上がオワコンとドライテックの比較となります。
・透水性による機能面→同性能
・施工の行いやすさ→オワコン
・DIYの行いやすさ→オワコン
・デザイン性→ドライテック
・費用面→オワコン
という結果になりました。
費用の安さ、施工の行いやすさ、透水性による機能面に違いがないということから、DIYで施工を行うならオワコンがおすすめです。
施工業者に施工を行ってもらう場合でも、同じ機能で費用の安さを求めるならオワコンが良いでしょう。
家周りで水たまり、ぬかるみ、雑草でお悩みの箇所だけではなく、地面のままの駐車場をコンクリートで舗装したい場合などにも最適なコンクリートです。
下記にオワコンDIYの様子を撮影した動画を載せておくので、よければ参考にしてみてください。
現在も一部流通している旧製品ドライテックでお困りの方々への救済措置についてご案内しています。
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