2022/11/14

「駐車場ならオワコンだね！な 1週間を振り返ってみよう」（週刊生コン 2022/11/14）

毎週月曜日3本目のブログは先週1週間をブログを通してゆっくりと振り返る個人的にも大切な機会となっている。「駐車場ならオワコンだね！」。オワコンを始めたばかりの頃は「雑草排水対策」しか頭になかった。時間が物事を変えてしまう。（週刊生コン 2022/11/14）

オワコン激変する常識

オワコン駐車場の方が「楽」 all round

【宮崎】「犬走より駐車場の方が施工が楽だなあと思います（運搬距離が少ない、障害物ほぼない、その他諸々）」東諸生コン・all round

「犬走より駐車場の方が施工が楽」はall round新井さんが今週共有してくださったオワコン現場実績。

「犬走り」とは、幅は短く長さがある空き地のこと。総称的に使われることもあるが、建築上では、外壁下の基礎に対して隣接した通路状の部分のことで、主にコンクリートで作られる。周辺の地盤よりも一段高くすることが一般的であり、幅は犬程度しか通れない。犬走りを設けることによって、建物が泥はねを受けないようにできる。（犬走り）

確かに一輪車で材料を運び込んだり、レーキやスコップを振るって作業をするにあたっては両手を広げることのできる駐車場の方が施工が楽に決まっている。
ただ、元々は、「雑草排水対策」「歩行程度で車の乗り入れのないところでご利用ください」とローンチ直後は散々情報発信していた身からすれば違和感ばかりなのも実際だ。

陸上の世界記録とかああいうのと同じで、誰かが「オワコン車乗せられんぞ」ってなったら、次から次へとオワコンに車を乗せるようになる。
すると、それまでただ単にやったことなかっただけでやってみたらあれもわかったこれもわかったみたいなことと同じなのかもしれない。
そう考えると、「できない」という思い込みが世界の進化・成長に鎖と足枷をかけることになる。
とりあえず、やってみよう。
この心意気がとても大切なのかもしれない。
オワコンは駐車場の方が施工者にとっても「楽」だというのだから。

【動画】施工したてのオワコンに車の乗り入れ

【動画】《オワコン検証》「コンクリ施工直後に車を乗せたらこうなった」

こうなるともう続々とオワコンに車を乗せるようになるね絶対。
多分、「初めてxxを食べてみました」みたいなもんで、ウニとかナマコとか最初に食べた人絶対に勇気が必要だったはずだけど、食べてみたら争奪戦が始まるくらいになる。
例えば宮本さんが別でテーマ立ててやってる「残コン」なんかもその1だね。
みんな忌み嫌って押し付けあってた同じそれがある一つ全価値を帯びるみたいなね。

今朝のオワコン施工試験フィールドの様子

初めてオワコンを試験フィールドに施工した翌朝にジムニーが乗り入れた様子

最初にこの写真を目にした時に気づくべきだったんだな。
もう1年近くなるけど、当時は「とてもとても、オコシコン/ドライテックじゃあるまいし、オワコンを駐車場に考えるなんてまだ数年先の話」なんて思っていたもんだもんなあ。
それが、どうだ。
施工直後にカローラフィールダー（愛車）が乗り入れても全く問題のない様子を動画に撮影してリリースしてそこそこバズっちゃったんだから。
で、その乗り入れたオワコンは全然割れとか凹みとかヒビとか入ってないってんだから。
コインパーキングとかアスファルトが主流のこの分野に来年こそ大きな変革が訪れるのかもしれないね。

オワコン DIYer からの採用に湧く

【長野】「毎年草ボーボーで困り果てていた庭のレンガチップを撤去して夫婦でオワコンDIY」信州生コン中野工場

【東京】「安い、透水する、雑草・糞・害虫対策にもなるオワコンは本当に素晴らしい。オワコンが有名になって欲しい、みんなにオワコンを知って欲しい！」渋谷建材

先週の傾向としてはいよいよDIYerさんからの採用が爆発気味ってこと。
向こう数週間の予定をチラ見してもDIY案件多いもんね。
この現在を志向したのは3ヶ月以上も前のことなんだ。
一般消費者への情報訴求はあまりにも対象が巨大すぎてセグメンテーションが必要だと思ったんだ。
広く一般の皆さんにオワコンの有用性（簡易駐車場や雑草排水対策としての利用）を知ってもらうためにはどこに情報訴求することが効果的で成果があがりやすいかを考えた結果さ。
その答えが、「DIYer」だったんだ。

https://www.onemarketing.jp/contents/innovation-theory_re/

膨大な人口に及ぶオワコンの見込み顧客の中でいったいどの層が巨大なオワコン需要を誘引するのか。
イノベーターはいったい誰なのか？
「コンクリートをもっと身近に」生コンビニ®︎ というコンテンツの着想を得て各種DIY資材がお手軽に自宅に生コン車からざざざざ〜で届くといった情報発信も始めた。
分かりにくいコンクリート・建設資材を一目でわかる料金表に落とし込んだ。

生コンビニⓇ DIY向け資材価格一覧
	単価	送料	置き配	最低注文数量	(参考) 市況価格
オワコン ※1	20円 /kg	込	可	2000kg ※3	-
ドライテック（透水コン） ※1	40円 /kg	込	不可	2000kg	-
オコシコン（透水コン） ※1	30円 /kg	込	不可	2000kg	-
砂利・砂・砕石 ※1	15円 /kg	込	可	1000kg	56円 /kg
乾燥生コン・乾燥モルタル ※1	20円 /kg	込	可	1000kg	33円 /kg
固まる砂・防草砂（乾燥モルタル）※1	20円 /kg	込	可	1000kg	33円 /kg
生コンクリート ※1	20円 /kg	込	不可	1150kg	33円 /kg
バルチップ	5000円 /1袋	別	可 ※2	1袋	-
置くだけ土間コン・ドットコン (1枚あたり0.81m2)	5,000円 /枚	別	可 ※2	1枚	-
ヌルコンDIYキット駐車場1台分	17,000円 /kg	別	可 ※2	1セット	-
ヌルコンDIYキット駐車場3台分〜	52,000円 /kg	別	可 ※2	1セット	-

DIY向け資材を購入するメリット

・重い袋タイプを運ばなくても、資材が自宅までトラックで届きます。
・工業規格と同じ配合なので高品質です。

DIY向け資材購入の注意点

※1　注文ロットは500kg刻みとなります。
※2　配送業者へ別途ご指示ください。
※3　オワコン2000kgで約1.0ｍ³です。
※　お支払いはpaypay、現金にて当日または事前決済となります。
※　必要数量をお知らせください。お見積りします。

無論これまで打ってきた策が全て功を奏したってわけじゃない。
累々と積み重なる屍のおかげで徐々に施策の確度は上がっていく。
これからも多くの失敗が待ち受けているだろう。
大切なことは、何回かやってみてうまくいかないから、そのこと自体をやめてしまうこと、なんだと思う。
もしも数ヶ月前にDIYerにセグメンテーションをしないでいたら今という未来・現在は形になっていなかったのだから。

さて、今週も今日（2022/11/14）月曜日から始まっている。
先週は高熱で普段のリズムを著しく失ったが、失敗を糧に冷静に1週間を過ごしたいと思う。
生コンポータルの成果の生まれる領域は、 生コンビニ/生コンキャンプ の2つの事業セグメントと オワコン というプロダクトだ。
事業とは、「価値（もの）を作って（仕入れて）売る（対価を得る）」一連の体系とすることができ、その体系を4区分すれば、shop/office/labo/factory となる。
生コンビニはshop/officeであって生コンキャンプはlabo/factoryを司る。
ブログや動画を作っては配信する行為、集客して受付し施工店に送客する行為、これらはshop/office（生コンビニ）だ。
試験練りを行い議論し新しい可能性について試行錯誤するなどはlabo/factory（生コンキャンプ）の一環だ。
資源を無駄遣いすることなく対象を見極めて有意義に過ごしていきたいと思う。

人生は短い。
時間こそ万人に公平に与えられた唯一絶対の資源だ。
1分1秒を不意にすることなく常に現場・現実・現物に身を寄せ全体が自分自身に求めていることは何かを常に意識し、内側から湧いてくる創造的衝動に素直に従って最高のものづくりを楽しんでいきたいと思う。
何が起きるかわからないからこそ楽しい。
今週も楽しもう。

オワッコーﾝ‼︎

作者・宮本充也

オワコン工事一式原価例
（生コンビニ仕入れ配送料無料）

◆施工面積40m2

材料費 (配送料無料)	80,000円	40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費	70,000円	2名 x 35,000円(日当)
諸経費	7,500円	5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合　計	157,500円

※単価：165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費 (配送料無料)	120,000円	60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費	95,000円	2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費	10,750円	5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合　計	225,750円