長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2024/06/14

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長所と短所は裏表。透水性コンクリートの欠点とは?

長所と短所は裏表。透水性コンクリートの欠点とは?

※本稿は施工者目線で作成された記事です。

生コンポータルでは従来の土間コンに比べた透水性コンクリートの利点について主に紹介をしている。あまり知られていない「透水性コンクリートの欠点」について着目していこう。

ちなみに、今回は透水性コンクリートの仲間でもある造粒ポーラスコンクリート オワコンについても紹介する。

透水性を持ちながらも簡素化された工程で施工でき、DIY向けのコンクリートだ。


⇒家周りの雑草・水たまり・ぬかるみから解放 オワコン

透水コンはノロが浮いてこない

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夕方から打てる!

雨の日でもちょっとした晴れ間に施工できる!

1日仕事にならない!


とかく迅速な施工をプッシュしている透水性コンクリート。


これはたしかに従来の土間コンに比べれば利点のように見える。

従来の土間コンは施工班が1日がかりで施工するもの。

そう考えられている。

その理由は、

ブリーディング

といって生コンの中に含まれる水分が密度差で上面に浮いてくる現象に起因する。


仕上げ工程はそのブリーディングが収まってから行われるため、

冬期2〜3時間待たねば引かないブリーディングが土間コンを1日仕事にさせる。

そのブリーディングが発生しない透水性コンクリートは施工が短時間で終わる。

これが理屈となる。


一方、利点と思われるこのブリーディングがないは欠点ともなりうる。

通常の土間コンの場合、ブリーディングはノロ(ペースト分)も上面に運ぶ。

これは施工中何度もリカバリーを可能とする。

表面の仕上がりに満足できなければタンパーやコテで叩くとノロが浮いてくるため修復しやすい。

一方透水性コンクリートの場合そのノロで表面を誤魔化すことができないため、

基本一発勝負


「仕事が早く終わるのはいいんだけど、忙しないんだよね」

一見メリットに見えることも他方ではデメリットになる。

バランスを考えて施工計画を立てる必要がある。



透水コンは面が取れない

透水性コンクリートもう一つの「欠点」としてよく指摘されること。

面ゴテがきかない。

剣道用語ではなく、

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https://www.wallcutting.net/service/flat-sawing/ より引用


写真カド部分のように、鋭角(カドかけが発生しやすい)をなだらかな面に修正することを、「面取り」という。


透水性コンクリートは砂利(砕石)とごくわずかなペースト分で構成されている。

つまり、通常の生コンのようにもっちりとした流動体ではないため、

写真のような面を成形することができない。


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※ぴんかどといって90度でなければならず、このカド部分(端部)をきちんと転圧しなければカド欠けが起きやすい(エッジ材の使用またはピンカドとしないことが必要)

オワコンにも欠点があるが、それ以上のメリットとコスパがある

透水性コンクリートの欠点を紹介してきたが、最近生コンポータルでも力を入れている造粒ポーラスコンクリートのオワコンを紹介したい。

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こちらが住宅の外構に施工されたオワコンだが、透水性コンクリートと同様にブリーディングがないためノロが浮いてくることがなく、面も普通の生コンクリートのようにとることは難しい。

さらに見た目も普通の生コンクリートや透水性コンクリートと比べると、どうしても見劣りしてしまう部分がある。

しかし、オワコンにはそういった欠点の何倍も優れるコスパとメリットが存在している。

価格と施工のしやすさ

欠点を持つオワコンだが、価格や施工の行いやすさにおいては、普通の生コンクリートや透水性コンクリートを上回るコスパの良さがある。

犬走り(30㎡の場合)の他材料との比較
材料工事を依頼DIY透水性能DIY難易度

砂利+防水シート
100,000 50,000

土間コン
150,000 50,000 × ★★★★★

ドライテック
オコシコン
200,000 130,000 ★★★★

オワコン
88,800 30,000 ★★

こちらの表を見てもらうと分かる通り、同じ広さに施工をする場合、オワコンが最もお得に施工できる。

さらにオワコンは「撒いて→踏み固める」以上で施工できてしまうので施工の難易度も低いのだ。

ブリーディングがない欠点を紹介したが、ブリーディングがないからこそ施工が行いやすいとも言える。



透水性コンクリートと同様の性能メリットを持つ

オワコンは透水性コンクリートと同様の性質を持つコンクリートだ。

ポーラス構造と呼ばれる内部に無数の隙間を持っており、水や空気を自由に透すことができる。

つまり、雨が降ってもみずたまりやぬかるみができず、コンクリートで蓋をするため雑草が生えてくる心配もない。

他にも、打ち水による高い効果(炎天下に水を撒くと微風が吹き始める)、猫の糞害抑制、雑草除去による害虫発生の抑制、効果などもある。

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万能な製品が存在しないという当たり前の上で、オワコンは見た目やブリーディングが発生しない、面を取りにくいといった欠点以上の、価格面と機能面のメリットを持つと言える。

人目に付きにくい犬走などの外構にはもちろん、DIYで駐車場やお庭を舗装する場合には持って来いだ。

もちろん、常に人目に付く場所をきれいにしておきたいという場合には、見える場所を透水性コンクリートや普通の生コンクリートで施工し、普段人目に付きにくい場所をオワコンで施工するという選択もある。

単に欠点が多いからと言って使えない場面が増えるのではなく、適材適所で採用していくことが大切だ。


ただ、オワコンの見た目などの欠点が気にならないという方であれば、オワコンを採用したコスパ最強の外構を作ることができるだろう。

万能な製品なんてないし、万能なコンクリートも存在しない。

だからこそ、どれだけの欠点を受け入れつつ、メリットを活かしていけるのかが重要であり、それを体現することができるのがオワコンなのかもしれない。

オワコンの施工なら生コンポータルにお任せ

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今回紹介した透水性コンクリート オワコンは、家周りの雑草や水たまり対策として最適なコンクリート。

ぜひ自宅にもオワコンを施工したいという時は、オワコン施工のプロに施工依頼できる直営施工がおすすめだ。

オワコン直営施工のご相談はこちらから

防草・排水【オワコン】料金目安

防草・排水防草・排水・駐車場
〜20㎡まで ¥168,000 ¥204,000
〜40㎡まで ¥232,000 ¥302,000
40㎡〜(単価) 5,000円/m2 6,500円/m2

こちらの価格表は目安となります。詳しくはお問合せください。

※除草をご希望される方は〜40m2までは予め実費のお見積もりを行います。なお、40m2〜をご希望される場合は1,000円/m2で承ります。
※防草・排水(50mm厚)は現地盤にそのまま「オワコン」を施工します
※防草・排水・駐車場は下地施工として「オワコン」を100mm厚で施工します
※計測した数量が施工範囲を超えた場合、実数精算となります。
※埋設物の撤去・調整・移設等に係る費用は含まれません。例:防草シート、設備管等
※従来製品(防草シートなど)に比べた耐久性(コンクリート)が特長である本製品は雑草が生えないということを保証してはおりません(端部、隅っこからの雑草は不可避)
※年間平均気温が0度を下回らない地域のみの対応となります。
※施工当日の気温が氷点下となる場合は施工ができません。
※施工当日が雨天の場合は施工しません。
※納入車両が通る道幅は3m、高さは3.5m必要となります。満たさない場合は施工ができません。
※地下水流等により水が湧出している箇所は施工ができません。
※屋上・ベランダ等は対応外となります。
※商品特性上、ひび割れることがあります。
※天然材料の色や原料の成分により色の濃淡が発生します。
※施工準備のため敷地の一部及び水道・電気を貸与いただく場合があります。
※凍害・重車両の乗り入れ等不可抗力で発生した変形(割れなど)については免責となります。
※骨材飛散(剥離)は生じます
※小運搬一輪車(幅70cm・高さ2m)の経路が30mを超えたり不可能な場合は施工ができません。
※ロット違いにより色ムラや色違いが発生する場合がありますが品質に問題はありません。
※施工精度による不陸(凹凸)、ジョイントについては発生する懸念がありますので、基準についてはあらかじめ施工者にお尋ねください。
※当日や前日の雨天により施工箇所がぬかるんでいる場合は施工をいたしません。

直営施工をご希望の方は免責事項を承認したものとします。

欠点を持つオワコンもプロがしっかりと現地に合わせて、メリットを最大限活かす形で施工する。

もちろんそもそも、欠点よりもメリットが上回るコンクリートなので、施工するだけでしっかり満足いただけるはずだ。

ちなみにお施主様の地元の施工業者にオワコン施工を依頼することも可能だ。

その場合はオワコン施工業者マップを活用して直接お近くの施工業者を探して相談してほしい。

オワコン施工業者マップからのご相談はこちら

 

オワコンを最安で施工するならDIY

コストを抑えてオワコンを施工するならDIYがおすすめだ。

DIY用のオワコンは「生コンビニ」より直接お求めいただける。

DIY用のオコシコンお求めは生コンビニから!

下記に生コンビニで取り扱う資材の価格表を掲載するので、ぜひオワコンDIYを検討中の方は参考にしてほしい。

生コンビニ資材価格一覧
単価送料最低
注文数量
オワコン 30,000円~
/m3
0.5m3
オコシコン 40,000円~
/m3
0.5m3
まさ固イワモル 20,000円~
/m3
0.5m3
生コンクリート 25,000円~
/m3
0.5m3
砂利・砕石・砂 15,000円~
/t
1t

「貴社条件」(既往の支払い条件)でご購入いただけます。
「工場指名」既往の取引先(工場や建材店)からの仕入れも可能です。
「現場立会」(経験豊富な施工者を派遣)は初めての施工に限り無料です。
「直営施工」(出張納品)を施工研修としてご利用いただけます。
・ご希望される方には「庭コン」から無料送客を行なっています。

※ 「当社旧製品(ドライテック)にお困りの方はお問い合わせください」
※ ヌルコンの表示価格はシーラーセットです。不要な場合はお申し付けください。
※「生コンポータル」「生コンビニ」(当サイト)では原則対象を個人事業主・法人として販売を行っており、 DIYer様からのお問い合わせといたしましても個人事業主・法人対象のサービスを提供いたします。
なお、個人様からのお買い求めは事前振り込みを原則とし、生コン車の拘束時間(30分以内、超過する場合は所定の位置に荷下ろし) 他をご理解いただいた上でのサービス提供とします。



宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

オコシコンとドライテックの違い
オワコンとオコシコンの違い
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